機会があって、N響コンマスのマロさんこと篠崎史紀さんのモーツァルトコンツェルト1番を聞きました。生マロさんはこれで3回目、カデンツァはオリジナルと聞いてもうわくわく。正当派ウィーンの香りのマロさんです。

というか、モーツァルト1番自体が初めて聞くってくらい珍しい選曲ですよ。ふつーは3番とか?? 確かモーツァルトがなんと19才の頃にががーーっと作曲したバイオリンコンツェルトの最初の曲で、この曲が一番オーストリアっぽいとのうんちくを、…はい、知人のバイオリン弾きに教わりました。ウィーン好きらしく1番なんだーと思った次第。

演奏は、ええ、バックがアマオケだったってことさっ引いてもよかったです。甘い音も正確なトリルも夢見るようなヴィブラートも。1楽章のカデンツァはマロさんらしく折り重なるような重奏音で。かなり早いパッセージでも音が明確なのはさすがです。ちょっとさっぱりめな感じで今夜は弾いたのかな? それが上品でいいですね。

昔、マロさんが『ゆっくり弾いて弾けるのであれば、それを早く弾くことは不可能じゃない』てなことをおっしゃってまして、いや、理屈じゃそうなんですけどね。ゆっくりのテンポで弾けるということは人間の身体と楽器の機能的な部分に全く問題はないってことですからね。後は早くからだを動かすことだけです。しかーし、それには気の遠くなるよーな訓練が必要なのだあああ、とダブルタンキングの限界に挑戦しているわたくしは思ったのでございます。そうフォーレのファンタジー、タンキングのキレが悪くってね…。ずばりソレをディレクターにつかれまして、痛いとこつくなあと。毎日、つくつくつくと、ヒグラシのよーに。つくつくつく…


1番は他のバイオリンコンツェルトのおフランス風のキラキラというか、いかにも! モーツァルトみたいな装飾音が少なめなんですが、上質のザッハトルテはコーヒーで、みたいな感じ。同じモーツァルトでもフルートコンツェルトは更にきんきらきんのべかべかなので、余計にそう思います。てか、フルートコンツェルトは依頼品なので、たぶんに依頼主であるお金持ちさんの、お貴族趣味が爆発したって感じなので(モーツァルトはそうフルートが好きってわけじゃない)そんな印象を持ったのかもしれませぬ。しかも他の1曲はオーボエ版の焼き直しだったり。なんにしろ、モーツァルトに愛されたバイオリンが羨ましい。



ザ・シンフォニエッタ第23回定期演奏会
モーツァルト 交響曲第25番ト短調K.183
モーツァルト バイオリン協奏曲第1番変ロ長調K.207
ベートーヴェン 交響曲第8番ヘ長調Op.93




これからもどうぞよろしく
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by dangobird | 2010-02-20 23:59 | ふつーの生活のこと

桜にさきがけてスモモの花が満開。庭のはじっこでけなげに咲いている。一足先にお花見〜。
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日当りが少々悪いので、あまりたくさんの実をつけない。隣にちゃんと別品種のスモモを植えているけどね。
花がキレイだからいっかー。

さてさて。
マロ様のコンサート、行って来た。

今回はピアノとディオと言うだけあって、プログラムになんとベートーベンのクロイツェルがはいっている。すっげーよ、コレ。すごく好きな曲なのでわくわく。小学生の頃からこの曲が好きで好きで、パールマンとアシュケナージのレコード(レコードで年がバレるね)をしつこく聞いていたくらいだから、スタンダードはパールマン/アシュケナージ。厳しいよ(笑)?

この曲はヴァイオリンはもとよりピアノもすごくテクニックのいる曲で、テクニックとディオとしての息のあった演奏を要求される難曲なんである。さて篠崎/前山はどんな演奏なのかしら〜?

結論から言うと、もうちょっと、☆ふたつ〜くらい?
両者ともテクニックは問題なし。若い前山さんは驚愕するくらいのテクニックの持ち主だったし。マロ様の透明感あふれる、深山の清流のしぶきのような音は健在。この透明感はピアノのリヒテルにも共通するものと私は感じる。

だけど、ちょっとのびのび感が足りないというか、自由に羽ばたきたいけどはばたけないという窮屈な感じが特に1楽章で抜けなくて、ダイナミックさに欠けていたのが非常に残念。前山さんが若くて(20代前半らしい)アンサンブルの経験が足りないせいなのかな? なんか両者で手探りしていたような(特にマロ様が)感じが抜けなかったのだ。3楽章でやっと調子を取り戻したというか、最初からもっとがっつーんとベートーベンしてほしかったなあというのが正直な所。でも、クロイツェル、地方で生で聞けるとは思いませんでした。これはまじめに感動いたしましたよ。

後半の小品はマロ様の本領発揮といったところ。
軽やかで洒脱で情緒豊かで。
クライスラー(愛の喜び、愛の悲しみ、美しきロスマリン)、エルガー(愛の挨拶)、ドヴォルザーク(ユーモレスク)、サラサーテ(ツィゴイネルワイゼン)などなどなど。前山さんのアドリブもすばらしくて、おまけで演奏してくれたラフマニノフ編曲のバッハの無伴奏ヴァイオリンのガボット、ピアノ編はタメイキが出るような仕上がり。完璧なハーモニー(このピアノバージョンは4声編成で、よく頭が混乱しないなと感心した)がただただ感動もの。

マロ様のはユーモレスクが絶品。あの第一主題の揺れ具合は、それこそソリストの技量がまるまんま出てしまうので、あそこだけで誰が演奏しているのかわかるほど。マロ様のは、『ちょっと長過ぎ?』とハラハラするほどの溜があって、いっきに流れる、その揺れぐらいがまさに『ユーモレスク』。あんな風に楽器を弾けたら最高だろうなあ。いいなあ。

あいにくのどしゃ降りの日だったけど、そんなことは吹き飛ばしてしまうほどすばらしい演奏会でした。また来てほしいなあ。
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by dangobird | 2009-03-15 00:01 | 音楽

葉加瀬太郎

コンサート行って来た!
私自身、秋シーズンが終わってかなり時間がとれるようになってきたので、春までコンサート三昧する予定。で、さっそく葉加瀬太郎。

今年リリースのClassical Tuningが中心のプログラム。
前半はずっとクラシカルに、後半はエンターティメントに。

で、やっぱりヴァイオリンはアンプ通さないほうが絶対イイ!
クラシックメニューでクライスラーの前奏曲とアレグロ、ブラームスのソナタ・イ短調の1楽章を演奏してくれたが、クライスラーがよかったですねえ。私自身が葉加瀬太郎のクラシックを聞くのがものすごく久しぶりだったので、今回のコンサートのテーマはツボはいりましたよ。

葉加瀬太郎がクライスラーがお好きだとは聞いていたが、本当に思い入れがたっぷりこもっていていかにも『ああ、クライスラー・・・!!』←日本語になっていない(^-^;)。
クライスラーの世紀末ロマンティシズムなのにクラシカルな、そしてちょいと洒脱なカンジ。私もクライスラー好きなので、すっごーーーく嬉しかったのだった。

後半はCDのまんま(笑)。CD聞いてください。

ちょい前はマロ様にひたっていたのに今度は葉加瀬太郎という節操のなさは、自分が弦じゃないからなんだろうと思う。自分が圏外だとお気楽に聞けてるわけね。やっぱね、自分の範疇だと、もうアレコレ余計な事ばかりというか、分析にはいっちゃって、音楽自体を自然にふつーに空気のように聞くっていうのが難しいのですよ。弦は絶対、趣味の範疇を越えられないと自覚しているから、もうお気楽そのもの。

すーっと身体の力が抜けていくような久しぶりにリラックスできた夜でした。

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↑おみやげにお鳥様のモチーフのタロさんトートバック。
ここでも鳥から逃げられない私。ヽ( ´ー`)ノ
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by dangobird | 2008-12-12 01:06 | ふつーの生活のこと

のんびりボタンインコとの暮らし
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