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空の向こう

ブログを通じておともだちになったhayateさんとこのコバルトボタンインコ・こごみちゃんがお空の向こうに旅立ちました。ガンだったそうです。

こごみちゃんは4羽のかわいいコドモたちを育てた肝っ玉母ちゃん鳥で、優しいご主人のわらびちゃんと幸せな鳥生を生き抜きました。女王様でガンとしてコドモたちをのさばらせなかった躾の厳しい母ちゃんだったようです。直接、お会いしたことはありませんが、hayateさんのブログを通じてその活躍ぶりを存じ上げておりました。

私はトシがトシだけに虹の架け橋みたいなファンタジーはこっ恥ずかしくて、ぬけぬけとは言えないものなんですが、それでも最後はガンでこごみちゃんは飛べなくなってしまったのが、やっと自由に羽ばたけるようになったのかもしれないと、思えば心が少し救われます。

鳥さんも人間もその他いろんな生き物を見送って参りましたが、その後の寂情感、そのうち自分も見送られるのかという若干の恐怖感、更に自分が生きているのはなんぞやとかなりの疑問符が毎度毎度そのたびごとについてまわります。特に、今この時代にこの自分がこの場所に生きているということが、誠にもって不思議でならず、これは私が幼い頃からずっとついてまわった疑問でもあります。まさにこの時、この時代になのか、それともよりによってこの時、この時代なのか。こういった離人感が強いってのは、割とアレなんですが、突如ぽんっとその疑問符に飲まれてしまって行動不能に落ちいるのが定番で、ああ、そこにいるのは自分なのかと空から自分を見つめているようで、なんですか、ようするに生きているってのは不思議だな、と。


大きくなって生物学を専門にするにあたって、そのメカニズム、システムを化学的に理解するにあたって、生物と無生物との境界は複製するや否か、みたいな非常におおざっぱで申し訳ないんですが、そういう定義が便宜上あることを知りました。複製って、まさに複製でようするにクローンで自分と全く同じものが分裂して2つになるんですから、分裂した自分の自我ってどーよ??とか、ダブルへリックスのDNAに自我が存在するのかどうかなんてあたしゃ知り得ませんけどね、思っちゃったりするわけです。自我っつてもいろんな生き物を知るにつれ、人間をスタンダードにしちゃいけないっていやになるほど思い知りましたから、それぞれが、一番単純なウィルスにさえ独自の価値基準に世界感に自我があるかもしれない、とか。そんな月着陸線そっくりなタバコモザイクウィルスの電顕写真の、透かしたような姿に感じたり。…もはや支離滅裂。

精一杯生きることを教えてくれたこごみちゃんに合掌。




空の向こう_e0147757_0125553.jpg


恒例、今日のお説教、の図。
今日はキビ穂の齧りまくって茎だけになったので暴れていたから、たぶん、そのことについて。













これからもどうぞよろしく
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by dangobird | 2010-04-20 23:57 | ボタンインコ

のんびりボタンインコとの暮らし

by dangobird
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